事例紹介詳細

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事例紹介詳細(ライオン株式会社)

ライオン株式会社
ヘルス&ホームケア事業本部 越境事業部 部長 吉田亮様

1.中国越境ビジネスを展開されようとした経緯は?

 弊社は企業理念として「より良い習慣づくりで、人々の毎日に貢献する」ということを存在意義として掲げています。越境EC展開の検討の背景としては、中国での医者不足・薬不足が社会問題となっており、その解決策として2018年から越境ECにより、中国国外のOTC医薬品の購入ができるようになりました。
 この機会をチャンスと捉え、安全で高品質なOTC医薬品の提供とセルフメディケーションの習慣の提案をすることで、中国の生活者の健康に貢献できると考え、越境EC事業を展開することを決めました。

2.2019年、まだ越境でもOTCが展開されはじめた段階でしたが、社内で承認をとられる上でポイントは?

 懸念していたことは、医薬品の生活者の副反応に対しての対応や管理面での国際的な基準への対応ができるのかといった点になります。
 その点でいえば、UNQ様がいち早く、GDP基準に合致した物流のインフラの整備、日中両国での薬剤師の配備などGVP対応も管理基準を満たす体制が整えられたことが社内承認の決め手となりました。

3.UNQを運営パートナーとして、選定いただいた理由は?

 先ほど申し上げたGDP・GVP基準の対応するためのインフラ・体制整備をいち早く行っていただいた点と合わせ、化粧品・パーソナルケア商品などの有力な日系メーカー様との取引の実績があり、越境ECで日本製品を販売するノウハウが豊富であることも大きな要因でした。

4.UNQと取組んでいただいた上での越境ビジネスの効果・実績・UNQへの評価について ?

 2019年8月に天猫国際においてOTC医薬品の海外旗艦店を開設し、その後BtoBへの展開もスタートでき、想定以上の実績を上げていただいております。
スタッフも皆若いですが、弊社の戦略を理解し、いつも忌憚のない意見交換をできており、大変よい関係が築けています。
また、UNQグループのトップとアリババや京東をはじめとするプラットフォームの幹部とも強固な関係
を築いておりプラットフォーム側との企業間の取組も推進しやすいです。

5.今後の中国市場(越境以外も含め)への展望などについて

 現状中国においてOTC医薬品の輸入許認可を取得することが極めて難しいのですが、越境ECで日本製のOTC医薬品の販売量が増えていくことにより、安全性の確認が取れた 製品については中国政府も徐々に規制緩和に動くとみています。一方、中国国内における OTC医薬品の販売チャネルとして、よりEC化が進んでいくと想定されますので、国内ECでの販売も見すえた事 業戦略を立てるべきであると思います。UNQ様と一緒に先ず越境ECにおいて医薬品のEC販売のノウハウを構築しそれを
国内ECでも展開していきたいと考えています。